永久に想う 1

「バカも言わないでちょうだいっ、あなたねっ!他にも人はいるでしょっ!?」
「いない、全く。先日来た婚約は断った、無駄話もあれだ少し庭を回らないか?」皇嵐はかなりかたい、人間と自分たちと壁を作っている。これを開くためにはそれなりに時間がかかりそうだ、…みらいのおのれはかなりじかんをかけたらしい。
契約して使った力は透視だ、あの未来の己がどのような人生を歩んだのかと。あの男は見ることもわかっていた、その上で自分に記憶を残してきていた。
「…悪趣味じじいが」あの男、あの力で未だ半分であった。皇嵐と結ばれたとはいえ、自ら命を捧げた。己のように皇嵐のため、ではなく皇嵐とその先にある来世の為にと。はっきり言ってそこを見ておもった、この男には実力で勝っても経験やしてきたことでは敵わないかもしれないと。
2000年も封印?、ごめんだねとこの時カリグラはおもった。皇嵐がいない2000年なんか生きる意味もない、だからこそ覗いて誓った。皇嵐をはやくにおとしてあの黒王を封印すると、される前にやってしまおうと。
そのためには手段を選ばない、やつと同じように全てを統治することにはなるが徹底してやる。黒王がわのものは泳がせて、その果てにやつのしっぽをつかみ消してやろう。

「庭を?」
「綺麗な藤の花を手に入れてなー、俺一人で見るのもいいが…せっかくだお前とみたい」少し冷えるからなとカリグラはクローゼットの中から暖かい毛皮のコートを出して皇嵐の肩にかける。
「少し冷える、共に見に行かないか」
「…あなた、またそうやってよその時空のものや星のものを」
「収集して、ちゃんと管理するならばいいだろ。そこらのヤツらより俺は自然を大事にしてるはずさ」
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