思い出すは紅の花
破壊神の星にてビルスはまたサイヤ人たちの戦闘を見ながらぼぅっとしていた、アイスを食べる手は動いているが普段より遅い……。
ウイスはこれは何かを思い出しているか、考えているかとおもい声をかける。
「ビルス様、今日は御三方のをみられるばかりなのですね」ココ最近新たに来るようになった、伝説のスーパーサイヤ人……ブロリー。悟空たちの刺激にはとてもいいのか、2人の力は高まるがブロリーの方は己の力の制御に困っているようだ。
だがその実力は宇宙最強、場合によっては神にも届くだろう。
……神に、ふとウイスは今までの喧騒で心の隅にいた男のことを思い出した。
なぜそんな隅にやっていたのだろう、いや…己の中立という立場が危うくなるからだ。
『この星を破壊したいならば、俺と戦えビルス』赤く紅く鮮烈なる薔薇よりも曼珠沙華よりも強い赤を持つ男。ああ、もしやビルスは彼のことを思い出していたのだろうか。
ばっとビルスはアイスのカップをウイスの杖へと投げてからからっとかけて新しいのを開く。
「……カリグラが、いたら…いやカリグラなら……この光景をどう見るのだろうね」悪のサイヤ人と呼ばれた男、だが生半可な悪でもなくとある目線から見れば誰よりも界王神であり誰よりも破壊神であった男。
全ての星、全ての時空世界をまとめた最強のサイヤ人……カリグラ=ガイウス。ビルスにとって鮮烈な赤の記憶として刻まれていたものだ。
スーパーサイヤ人ゴッドの夢を見た時も、ビルスは興奮していた。結果は楽しくはあったが、ビルスにとってあの鮮烈な赤にかなわなかった。敵わない、もう会うことの無い男。
己に敗北を唯一刻み、心の1部を奪った悪い男。
「…どうしました、悟空さんだけではなくブロリーさんも来て彼のこと思い出しましたか?」
「まあね……、カリグラはかつてあの伝説を倒した。僕たちのとこにとどろくほどの武功をたててね 」
「そうですね、……歴史を消してしまうほどのをたてましたね」悪のサイヤ人が伝説を打ち消し、神をくらった。カリグラは別に伝説のサイヤ人や取り立て貴族の生まれなどでもない、なのにやってみせた。
そして女神に出会い、恋に落ち人外へとなった。今いれば相当な存在ともなったであろう。あの男は今この光景をみてどうおもう?、弟ユリウスの子孫でありその生まれ変わりたる悟空を見て何を思うかとビルスはふとおもったのだ。
悟空の兄…カリグラの来世たるラディッツのことも、ベジータに話を聞いてもあまりいい話を聞かなかった。だがカリグラの影響か誰よりも冷徹であることはしれた。それでも足りなかった、彼の面影を追いすがるには。
「僕のこと愚か者だというかい、ウイス」一人の男の鮮烈な赤にとらえられ、見てしまう己を。
「……まさか!、ですが少し耄碌されましたねー…私も」ウイスの囁く言葉にビルスはえっ、とその目を見開きパチクリとしてみる。
あのウイスが?、認めたのだ自分も振り返っていることを。
「悟空さんたちをですね、見ていると……あの方の輝かしいばかりの光と磨きあげられた黒と赤の瞳を思い出してしまうんです」
「皆様あの力の大会の時から思い出してたらしいですよー……カリグラさんのこと」残虐皇帝カリグラ、同時に絶対なる皇帝と呼ばれた男。悟空の身勝手の覚醒からよぎらせたのだ、あの男の伝説と神に届き落とした怪物のことを。
『……なるほど、悟空さんは…そういう事だったのですね』姉ヴァドスが呟いた言葉をウイスは聞き逃さず、そうですと答えた。
『ですが、似てもにつきませんよねー!。カリグラさんと。弟君も…カリグラさんとは似ていませんでしたが』
『ええ、あのお人の方が容赦もなくそして地獄の怪鳥のごとくまわりをのみこみ集めましたからね色々と』天使たちはざわついた、あの破壊神すら黙らせる男がある意味帰ってきたのだと。カリグラの後ろにいて、あまり目立つことのなかった弟は兄の苛烈な武の才能を持ちやってきたのだと。
だが同時にもっと、となったのだあの面白くもおかしく目に焼きつける陽の光がほしいと。だがこんな透き通ったものでは無い黒く、闇を彷彿とさせるものが来いと。
「私も思い出しますよ、天使失格になりかねないのに……カリグラさんとかなうならばまた話したいと」ビルスが寝ている時に度々あの男は来ていた、どのように来たのかととえば内緒だと妖艶な笑みを浮かべて美味いご飯を届けてきた。今思うとあれは地球の、当時からすれば未来のものもあったのかもしれない。
カリグラはわかっていたのだ、地球の価値と資源の豊富さを。ナメック星もそうだ、彼はドラゴンボールのことも容認してサイヤ人達には伝えずに置いた。
欲深い奴らなら、悪用しかねないからだと。破壊も行う悪のサイヤ人、だが同時に取り締まることは取り締まり弱者を努力するものは認め保護する皇帝。アンバランスな顔を持ちながらも両立させる男はやはり誰よりも最強であった。
「…僕も、かなうなら話したいさ。カリグラならばブロリーの力のことも上手く導けたかもね」
「フリーザさんよりは少なくともは…、あの方ならば力の大会も自らいってもっともっーと!楽しませたのかもしれませんよ」
『ただただ破壊するだけではつまらん!、そんなもの赤子でもできるわ!!』そういい彼ならもっとやってみせた、それこそより強者を求め魔界からですら引き出しただろう。
何が宇宙の存亡だ、そんなものよりもっと人の熱を高めろ響あい轟かせろ!天をみなで高めて上げた焔で焼き尽くしてみせろと。
この老齢なるサイヤ人がしたように、と。
「悟空さん達が今してるようなものをあの方はひとりでなしてみせました…、ほんっっと神知らずど言うかなんというかですよね」
「あれは生まれながら人じゃないよウイス」
「……この僕の心をこんなに捉えたのだからね」
「おや、その言い方まるでカリグラさんに恋してるようですね」
「恋ぃ?、しないよ。僕の好みじゃない……でも、そうだね」
「見惚れはしてるよ、そして……そんなのじゃ語れない執着だよ執着」また見たい、もっと刻んで欲しいと花形の舞台役者に抱く観客のような気持ち。自分の心を高鳴らせて欲しいと思う身勝手な心だ。
「カリグラさんもめんどーな方の心を奪っていきましたねー!、犯人はとんでもないものを盗んでいきましたビルス様の心です!ですか??」
「以前悟空たちが持ってきたDVDのを言うな!、ウイス!!」ああたく、だがそのようなものだ。彼に心囚われてるのには間違いない、絶ッ対この場にカリグラがいたらくすくすと笑っているだろう。
でも、みなみなそうだ……少なくとも破壊神たちや天使などは
「みんなカリグラ、という鮮烈な紅い花に囚われているよ」茨の棘すら可愛いと思えるほどの鋭く深く刺さる、そしてそこからでる甘い危険な香りが我々を捉えてやまないのだ。
「ビルス様たちー!、なにをはなしてんだぁ~??」すると悟空が赤い髪を揺らして自分たちの前に水鳥のごとく着地してくる。どうやらゴッドの気でどのようにして戦うかと手合わせし始めていたらしい。
ビルスはその赤い髪に彼のよりも赤く、そして黒い光のを思い出しふっと笑う。ああやはり似ても似つかない、でも思い出させる赤だと。
『俺のこと好きすぎか?、ビルスよ』ああ花の香りを運ぶ風と共にあなたの声が聞こえてくる、そして不敵な笑みが見えるように彼の低く麻薬のような雰囲気もまぶたを閉じれば鮮明に思い出させられる。
「なんでもないよ、さあ早く手合せをしてきなさい。悟空」もう一度君に会いたい、僕の紅い花神……カリグラ。
ウイスはこれは何かを思い出しているか、考えているかとおもい声をかける。
「ビルス様、今日は御三方のをみられるばかりなのですね」ココ最近新たに来るようになった、伝説のスーパーサイヤ人……ブロリー。悟空たちの刺激にはとてもいいのか、2人の力は高まるがブロリーの方は己の力の制御に困っているようだ。
だがその実力は宇宙最強、場合によっては神にも届くだろう。
……神に、ふとウイスは今までの喧騒で心の隅にいた男のことを思い出した。
なぜそんな隅にやっていたのだろう、いや…己の中立という立場が危うくなるからだ。
『この星を破壊したいならば、俺と戦えビルス』赤く紅く鮮烈なる薔薇よりも曼珠沙華よりも強い赤を持つ男。ああ、もしやビルスは彼のことを思い出していたのだろうか。
ばっとビルスはアイスのカップをウイスの杖へと投げてからからっとかけて新しいのを開く。
「……カリグラが、いたら…いやカリグラなら……この光景をどう見るのだろうね」悪のサイヤ人と呼ばれた男、だが生半可な悪でもなくとある目線から見れば誰よりも界王神であり誰よりも破壊神であった男。
全ての星、全ての時空世界をまとめた最強のサイヤ人……カリグラ=ガイウス。ビルスにとって鮮烈な赤の記憶として刻まれていたものだ。
スーパーサイヤ人ゴッドの夢を見た時も、ビルスは興奮していた。結果は楽しくはあったが、ビルスにとってあの鮮烈な赤にかなわなかった。敵わない、もう会うことの無い男。
己に敗北を唯一刻み、心の1部を奪った悪い男。
「…どうしました、悟空さんだけではなくブロリーさんも来て彼のこと思い出しましたか?」
「まあね……、カリグラはかつてあの伝説を倒した。僕たちのとこにとどろくほどの武功をたててね 」
「そうですね、……歴史を消してしまうほどのをたてましたね」悪のサイヤ人が伝説を打ち消し、神をくらった。カリグラは別に伝説のサイヤ人や取り立て貴族の生まれなどでもない、なのにやってみせた。
そして女神に出会い、恋に落ち人外へとなった。今いれば相当な存在ともなったであろう。あの男は今この光景をみてどうおもう?、弟ユリウスの子孫でありその生まれ変わりたる悟空を見て何を思うかとビルスはふとおもったのだ。
悟空の兄…カリグラの来世たるラディッツのことも、ベジータに話を聞いてもあまりいい話を聞かなかった。だがカリグラの影響か誰よりも冷徹であることはしれた。それでも足りなかった、彼の面影を追いすがるには。
「僕のこと愚か者だというかい、ウイス」一人の男の鮮烈な赤にとらえられ、見てしまう己を。
「……まさか!、ですが少し耄碌されましたねー…私も」ウイスの囁く言葉にビルスはえっ、とその目を見開きパチクリとしてみる。
あのウイスが?、認めたのだ自分も振り返っていることを。
「悟空さんたちをですね、見ていると……あの方の輝かしいばかりの光と磨きあげられた黒と赤の瞳を思い出してしまうんです」
「皆様あの力の大会の時から思い出してたらしいですよー……カリグラさんのこと」残虐皇帝カリグラ、同時に絶対なる皇帝と呼ばれた男。悟空の身勝手の覚醒からよぎらせたのだ、あの男の伝説と神に届き落とした怪物のことを。
『……なるほど、悟空さんは…そういう事だったのですね』姉ヴァドスが呟いた言葉をウイスは聞き逃さず、そうですと答えた。
『ですが、似てもにつきませんよねー!。カリグラさんと。弟君も…カリグラさんとは似ていませんでしたが』
『ええ、あのお人の方が容赦もなくそして地獄の怪鳥のごとくまわりをのみこみ集めましたからね色々と』天使たちはざわついた、あの破壊神すら黙らせる男がある意味帰ってきたのだと。カリグラの後ろにいて、あまり目立つことのなかった弟は兄の苛烈な武の才能を持ちやってきたのだと。
だが同時にもっと、となったのだあの面白くもおかしく目に焼きつける陽の光がほしいと。だがこんな透き通ったものでは無い黒く、闇を彷彿とさせるものが来いと。
「私も思い出しますよ、天使失格になりかねないのに……カリグラさんとかなうならばまた話したいと」ビルスが寝ている時に度々あの男は来ていた、どのように来たのかととえば内緒だと妖艶な笑みを浮かべて美味いご飯を届けてきた。今思うとあれは地球の、当時からすれば未来のものもあったのかもしれない。
カリグラはわかっていたのだ、地球の価値と資源の豊富さを。ナメック星もそうだ、彼はドラゴンボールのことも容認してサイヤ人達には伝えずに置いた。
欲深い奴らなら、悪用しかねないからだと。破壊も行う悪のサイヤ人、だが同時に取り締まることは取り締まり弱者を努力するものは認め保護する皇帝。アンバランスな顔を持ちながらも両立させる男はやはり誰よりも最強であった。
「…僕も、かなうなら話したいさ。カリグラならばブロリーの力のことも上手く導けたかもね」
「フリーザさんよりは少なくともは…、あの方ならば力の大会も自らいってもっともっーと!楽しませたのかもしれませんよ」
『ただただ破壊するだけではつまらん!、そんなもの赤子でもできるわ!!』そういい彼ならもっとやってみせた、それこそより強者を求め魔界からですら引き出しただろう。
何が宇宙の存亡だ、そんなものよりもっと人の熱を高めろ響あい轟かせろ!天をみなで高めて上げた焔で焼き尽くしてみせろと。
この老齢なるサイヤ人がしたように、と。
「悟空さん達が今してるようなものをあの方はひとりでなしてみせました…、ほんっっと神知らずど言うかなんというかですよね」
「あれは生まれながら人じゃないよウイス」
「……この僕の心をこんなに捉えたのだからね」
「おや、その言い方まるでカリグラさんに恋してるようですね」
「恋ぃ?、しないよ。僕の好みじゃない……でも、そうだね」
「見惚れはしてるよ、そして……そんなのじゃ語れない執着だよ執着」また見たい、もっと刻んで欲しいと花形の舞台役者に抱く観客のような気持ち。自分の心を高鳴らせて欲しいと思う身勝手な心だ。
「カリグラさんもめんどーな方の心を奪っていきましたねー!、犯人はとんでもないものを盗んでいきましたビルス様の心です!ですか??」
「以前悟空たちが持ってきたDVDのを言うな!、ウイス!!」ああたく、だがそのようなものだ。彼に心囚われてるのには間違いない、絶ッ対この場にカリグラがいたらくすくすと笑っているだろう。
でも、みなみなそうだ……少なくとも破壊神たちや天使などは
「みんなカリグラ、という鮮烈な紅い花に囚われているよ」茨の棘すら可愛いと思えるほどの鋭く深く刺さる、そしてそこからでる甘い危険な香りが我々を捉えてやまないのだ。
「ビルス様たちー!、なにをはなしてんだぁ~??」すると悟空が赤い髪を揺らして自分たちの前に水鳥のごとく着地してくる。どうやらゴッドの気でどのようにして戦うかと手合わせし始めていたらしい。
ビルスはその赤い髪に彼のよりも赤く、そして黒い光のを思い出しふっと笑う。ああやはり似ても似つかない、でも思い出させる赤だと。
『俺のこと好きすぎか?、ビルスよ』ああ花の香りを運ぶ風と共にあなたの声が聞こえてくる、そして不敵な笑みが見えるように彼の低く麻薬のような雰囲気もまぶたを閉じれば鮮明に思い出させられる。
「なんでもないよ、さあ早く手合せをしてきなさい。悟空」もう一度君に会いたい、僕の紅い花神……カリグラ。
