人であった貴方、私の為にと人をやめた貴方

「………」あの擂牙と似た髪型の男が、ライターに火をつけてタバコを吸っていた。
軽く息を吐き吸う姿がきれいなこと、夜闇の光景がすごくあっていた。
軽く目を伏せた姿が色っぽく、ああこれは誰もが見惚れてしまうものと納得した。
「…つまらねぇ……」彼の口から声が出る、それはゼラニウムやダチュラのように甘く低くほんのりと苦味をまとってもいて色っぽい。
彼にはぴったしのような感じ、と私は思った。
肌も白く月の光で艶やかに輝いている、これは綺麗なあまりいつでもみれるわ。
「……(大きな手、でもなんて綺麗なの)」他のものたちは傷がついてたりもしていたのに、彼の身には何一つない。まさにこれで完璧、と言ってもいいほどに綺麗。
「…随分と嫌そうね、この宴会は……あなたので行われたものじゃないの?」ふときになって声をかけてみた、すると相手はその綺麗な鋭い瞳を見開き私のことをみてくる。それも何故か頬を赤く染めて。
「っお前は…! 」じゅっと音がなるほどタバコをにぎり消してみてくる。
女性になれてそうに見えるけど、そうでも無いのかしら?。
「何かあったかしら」
「別に…!、なんでもねえよ。……名は?、今日来た物好きな神様だろ」
「皇嵐…、焔獄皇嵐よ。原初の創造神の、あなたは??」
「…カリグラ=ガイウス、王宮近衛隊の隊長みてえなもんだ総監督とかな。上級戦士」カリグラ……、それって悪魔の子という意味を持った言葉じゃないかしら。
ああでもあうわ、こんなにも悪魔的にかっこよく美しい。棘のあるするどさは剣の切っ先のよう。
「そうなのね、…カリグラ。あなたがあの倒した男なのね有名な」そう名前を呼ぶと、なぜか彼はまた頬を染め感謝すると言葉を返してきた。
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