見守り

「…そなたのほうはやはり無茶をするな」
「無茶という無茶ではないさ、ただやつが死んで?すきができたところをついただけだからな。お前にも会いたくてよ」
「ふっ、あいもかわらずだなその口説き文句も」
「何をする気だ、カリグラ…。そなたの器を1人死なせて」
「…決まってるだろ、俺を戻しに行く。幸いにもこの若造、俺の器としては完璧だ。さながら宇宙に新たにできる新星を見つける確率以上のものなのにな…、そのおかげでこの男を生き返らせて俺の器として整えれそうだとな」
「まさかっ、ラディッツの世界にきさまの世界に行く気か!?」見守っていろ、といってたくせにかといえばカリグラはニヤリと笑いその約束は変わらんぞと話してくる。
「ただ、あのばか黒王のなすがままというのにも嫌気がさしてなぁ……少し暴れてやろうかと」
「いいかっ、時空移動ということは時の界王神もはては他の奴らもそなたのこと見過ごせぬぞッ!。月鬼の身もだ!」
「そこは安心しろ、先程も話したが若造は俺の器としては完璧だ。…下手すればラディッツ以上にな、向こうの俺は許す気ないだろうが…この若造の意思となれば別だろう」
「月鬼の…、さてはあの小童のことか!」かすみ草の色を持った少年、ラディッツの元にいたもののことを思い出し聞く。
確かあのものは月鬼の従者だ、そやつのこととなればということか。
「そうだな、そしてこいつはラディッツのことも助けたがっている…こいつは俺と契約もしたからなぁー。破滅を与えろ、全てにと」悪魔的だ、そしてやはりこのカリグラは完全にカリグラとして会った時より本能的でありそして気ままだ。
なんておかしな事を…、だがこれこそやつだ。皇帝たらしめた根幹だ。
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