見守り

「……それは、カリグラさんがですかね」
「そうだ、あの男以外に何がいる」
「あなた、ずっと主のことをおってましたよね……なにが目的なんすか。カリグラさんの復活ですか」
「疑わしい目で見るな、刀が…そんなものでは無い」それにカリグラならば復活したければ勝手にするだろう、そこらへんは余に頼むような器量のない男ではない。
「あの男ならば、復活したければ勝手にする。そこに余の介入なんぞ必要ない」
「…ならばなぜここに」
「友の頼みだからだ、それ以外になにがある」何か知らない限り、人を頼らずただ自分の力のみでしてきた男の友人の頼み。あのカリグラが余に頭を下げてしてきたことだ、友として聞いてやらなくてはならないだろう。
「…そうですかい」そういい、やつは余から目を逸らし荒々しい外を見る。
「この星は、あなたや俺様たちの故郷の星と比べて自然が少ない……。かつて、カリグラさんが自然をつくっていたのに。土地は主君の心を表す、とも言えますが……どうやらいまの宇宙の帝王は支配することに意味をなしてるようですよ」
「支配、か」それは確かに王としてのものであれば性とするものである。かのアウグストゥスも支配をし、統治をして領土を広げたのだから。
だがなるほど、確かに今の帝王…フリーザとやらはあのものと同じやもしれない。だが、カリグラとはやはりちがう。
「星を生かすことにやつほど重きを置いていないようだな」カリグラは死の星と言われたものもある程度回復できるとみこめば復活させるようにしていたと話していた。
そこに人を回せば国ができ、金が稼げるからだと。環境によっては食物も回収できる。
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