見守り

カリグラは誰よりも皇帝であり、戦士であり、そして神であった。いや、オムファタールと言った方が正しいやもしれん。
現にカリグラに狂わされたものたちは、破滅の道を歩んだのだから。だが笑えるのは、みな『後悔はない! 』と笑ってだ。余もその1人と言ってもいいだろう、そして…カリーお前の先祖もだ。カリグラ以外に仕える気は無い、ときっぱりいってだ。
皇嵐様、あなたもそれに入るのでしょうか…お互いに破滅を呼び…だろうか。カリグラは、皇嵐様に殺されるなら構わないむしろ幸せだとすら語ってたな。
『…あの女の手にかかり、あいつの手に俺の感触を残す。最高に喜劇でいいではないか!』、よう考えたらカリグラはほんに狂っておる。その狂った精神がラディッツにもあるようだが。
「…なんだそなた」ほうけていると目の前にとある悪魔が現れてきた。度々見た事ある、…カリグラから話も聞いたことがある。
『俺が欲しくてたまらなかったが…、あれは信長の刀だからなぁー。とりあえずやめておいた、ほかは手に入れたがな』
「……あなた、カリグラさんの親友でしたよね。ローマ皇帝さま」
「ほぉ、知っておったか?。…へし切長谷部、いや国重」間違いない今は現在の主、ラディッツと見た目似せておるがその刀の殺気は隠せれるものではない。
赤黒く鋭く、弾丸のように相手を射抜き仕留めんとする瞳。嗚呼、なんと美しい赤い瞳だろうか紅玉ですらこのモノの美しさにはかなわないだろう。
「…俺様のことをよくご存知で」
「友が語っておったからな、素晴らしく美しい日本刀があったと」コレクターでもあったあの男はよう語っていた。
どこの星にもない、こんな素晴らしい技術はと。
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