永久に勝てぬ敵

ケラケラと笑いいうカリグラの言葉に、ビルスは冗談をと思うが先程の戦いを思い出し一息ついてはなした。
「君ならやるだろうね…、楽しみにしておくよ」ホラ吹きやろうとはいえないほどのカリグラの実力、ほかの破壊神たちが騒がしいのかもしれないが彼一人でなんとかやるだろう。
「私も…あなたなら出来ると思いますよ、カリグラさん」ウイスもビルスの言葉に頷いた。ここまで大きいことを言っておきながらもやりそうなものなんぞ、そうそういない。
天使である自分に彼がどのような道を行くかは分からない…、だが道無き道を歩きそこに芽を芽吹かせ花を咲かせ大木をつくり葉陰をつくり涼ませ…原子の人間がしてきたことより壮大なことをやるであろうことは明白だ。
闘いを主とするサイヤ人が、統治という政治行為をするそして国や星を作る…なんという話であろうか。ましてや神に恐怖というものを教えてしまったのだから。
「天使にまで言われたなら、期待には答えなくてはな?。…ああ、だか2000年…俺の星に手を出すなよ」かけのことばをいわれて、ビルスは君まだそれ覚えてたの?と言ってためいきをつく。
「あぁ、わかったよ。わかった…それ以降は知らないよ」
「……構わんさ、生かす価値無しと思えば滅ぼせ。盛者必衰の理だ…ああだがそうだな、もしかしたらーー」ー俺の生まれ変わりが、お前の世話になることも有り得るなー
カリグラは最後、目を伏せてそんな言葉を吐いていた。何を言ってんだ、君が死ぬわけないだろとビルスはそんなことを考えていたしこの男が死ぬことが予想できなかった。
本来、人は生物は死という必ずしも訪れる終末があるというのに。そうおもってしまったのだ。
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