永久に勝てぬ敵

めんどくさくて?、寝た??。いやいやあの痛みはかなりのものだぞ、ましてや寝れるようなものでもない。気絶の方だ、するなら。
当の本人は結構寝れたぞー、3時間くらいとか言うがそんな軽いノリで言うものか。
呆れた、ほんとに呆れた。この男痛覚鈍麻かもしれんが、ケラケラと笑って言うあたり器がおかしい(色々と)。
「…まっそのようなかんじでな、なるほどな。俺はたしかに今サイヤ人ともいえず、魔族とも言い難いとこにいるだろう」
「…そうだね」この男、自分が思った以上に規格外だ。だからこそ…あのように真剣に戦い、自分も恐怖をしれた訳だ。神として改めて勉強できた、と思っておこう。
「君はボクに勝ってしまったんだ、カリグラ…神でもないサイヤ人でもないきみが」破壊神である自分に勝った、見るものによっては英雄とうたわれるだろう。だが、カリグラが目指すのはそこではない。
道無き道をゆく神をも喰らわんとする最強の化け物。そのためには…
「きみは本当の意味で最強になったんだ、だからきみの行く道のためにも破壊神の名のためにも負けは許されないよ」二人の間をかわいた風が通る、カリグラの髪がさらりとあでやかに揺れて乾いた空気を潤した。
「当然だ…、俺も俺で最強の称号を誰にもやるつもりは無いぞ。そもそも、あのベジータから王位をとったのだからな」易々と渡してたまるか、あの女が振り向いてくれるまで。
「神にもなににもなれない、自ら人をやめた君がどう生きるか…楽しみにしておくよ」
「ああ楽しみにしてろ、お前が寝てる間に俺が宇宙全てを支配してしまうかもしれんぞ?」
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