永久に勝てぬ敵

「カリグラさん」
「なんだ?、ウイス」水面に立つ鳥のように、軽やかに地面に着地しながらカリグラはウイスの言葉に反応する。
「…あなた、破壊神になりませんか?。次の」その言葉にカリグラはきょとんとしたあと、アハハハハ!と楽しげに笑う。
「無茶を言うな、ウイス。化け物が神を?、ふふっくくくっ…面白いことを言うなー」
「あなたなら、その上にも行けそうですがね…」もう既に神達の気も獲得している男だ。やはり自分も所詮は天使、気になるものが入れば声をかけてしまう。
このような言葉、いつぶりか分からないくらいに話した以来だ。
「それは思う、だが…俺はもうほぼ人でもないましてや神なんぞやれるほど清らかでもな」
「もう君は、人をやめてるだろカリグラ」そう話している時に意識を目覚めさせたビルスが頭を掻きながら話に入ってきた。
「ビルス様」
「…その角に、、赤い目、頬にあるあざ…原初悪魔の証だよね…適応した時の 」
「そうだ、俺が契約したヤツのな」本来ならその証が出るまではかなりの時間を有する。それだけでは無い…人間から魔族へと変異するなら想像を絶する激痛と苦痛が出るはずだ。
サイヤ人だろうと激痛のあまりショック死するほどの。
「痛くなかったのかい、魔族の王ともなればかなりの痛みが走るはずだよ」
「…ああ、あの寝れた時のか。確かに少し痛かったな」ん??、とビルスはその言葉に目をぱちくりさせる。寝れた時?、少し痛み??。
「いやいや待ってよ…きみ、ねれたってなにそれ」
「…そうだな、先程も言ったが俺は元来不眠持ちでな。まあねむれず悩んでたとこ、その痛みがでて…タバコも吸いたいが痛みに邪魔される…色々考えてめんどくさくて寝たのだ」
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