永久に勝てぬ敵

特に武器は武力を示すものとしてもいい、様々な面から自分に合うと思い集めているのだ。
「っ!」途端黒い鎌がビルスのほほをかする、ビルスは歯を食いしばり鎌をカリグラへとぶつけんと蹴り飛ばした。
弾丸のごとく猛スピードでカリグラに迫り来るが、ニヤリと笑い鎌をつかみ止めて空間へと投げ入れる。
「さすがは破壊神…、この程度のでは体力が削れたくらいか?」なにがこの程度、だ齢20そこらの人間が…いや元人間がだすような技でもない。このコレクト数…、一日ずっと動きっぱなしでも集めきれないものだとビルスはおもう。
「この身体になってよかったことがあってなぁ…、俺は元来不眠に悩まされていた。なかなか寝れず、いやはや若さとは恐ろしい…よく暴れててな。だが、今この身体になって寝る必要もなくなった」
「そのおかげでこのように沢山のものを集め、学習もできるからな」淡々と語る彼の姿は長年生きてきた仙人のようだ、しかしこの男はそこまで生きてきた訳では無い。
一体何をすればここまで達観するのか、ウイスはビルスが肩を震わせていることに気づく。あのビルスが、恐怖を与える側の彼がカリグラに本当の意味で恐怖を教えられている。物珍しい光景に呆気を取られるが、予想はできていたものだ。ウイスからしてもカリグラの方が強いように見えるからだ。初見では分かりづらいものではあるが、立ち姿そして常に微笑んでることから余裕の有り様はよくわかる。あのビルスも持ち合わせていたものを、カリグラはよりあるのだ。
「かんっっぜんに……完っ全にキレたぞぉぉぉーーーー!!」ビルスの怒りの咆哮と同時にどんっっ!!!、と紫の気が辺り一面へと広がる。
「いけません!、ビルス様!!!」
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