永久に勝てぬ敵

「どうしたぁ!、ビルスッッ!!。先程までの威勢は消えたか!?、降参してもいいのだぞ!」一つ一つの言葉に力を込めてカリグラは言い放つ、重いプレッシャーはミシミシと相手の内臓をつぶしにかかる。
「大したものだね!、君も!!」破壊神の猛攻を繰り出し、カリグラを翻弄せんとするが目の前に彼の大きい手が迫り視界が暗くなる。ドンっっ!、と爆破の音が響きビルスは深く咳き込む。
「なんだ、魔法とやらも楽しいものだな…。さて、次へと行くか」パチンッ、と指のなる音が聞こえると同時に無数の剣や刀そして大剣や槍などがビルスへと迫り放たれる。
そこにあるのは様々な時空の、そして世界の伝説の武器たちだ。
「"放て"」その一言を言うと無数の武器たちが次から次へとビルスへと攻撃しにかかる。気の風圧で吹っ飛ばしにかかるが、神器と言われるものたちは気圧されずビルスを追いかける。
「っ!、なんで君がこんなものたちまでもってるんだい!!。時の干渉は違法なのにねぇ…!」
「ああそうだったな…、だがなぜこの俺が貴様らごときが作ったルールに従わなくてはならん。俺は俺の心に従っている、…武器たちはその心に従って集めたものたちだ」武器というものは素晴らしい、その時代の技術の結晶が集まりできているのだから。人間の知恵、神の知恵それらが集まったものたちはどれもこれも美しい。
特に人間のは時代ごとに違い、その時代の特色ひとつひとつが進化しているのだから感心してしまう。
「少しコレクター性分なものでな、気になるものは全て欲しいのだ」手元に集め、眺めるのも使うのも好きだ。
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