「…ならば、ボクからさせてもらうよ。」すっ、と人差し指を前に出して破壊神の最大級の光線を放つ。
かするだけでも死にいたり、命あるものたちは滅亡してしまうものだ。大地を割り、地割れを起こしながら迫りくる。避けることも出来ないものだ、ならばどうするか…。
ウイスはビルスの様子に一撃で仕留める気だと悟り、彼はどうするかとみた。
「（もし、私の感覚が間違えなければ…彼はほんとにビルス様より強い。だが、その力をどのように扱うか）！？」そのときだ、ビルスの光線が高々と垂直に蹴りあげられた。
避けるや撃ち抜かれる訳でもない…、カリグラは受け止めた上で蹴り上げたのだ。光線が爆発し空を彩る花火のように散る。
ウイスとビルスは唖然としてその光景を見る。なぜだ、なぜこの男はノーダメージでしかも平然としているのだと。
「人間なのか…！？、キミは…！。」やめていることはわかっている、人間とは言えないものに落ちていることも。だが、そう呟くしかない。たった一人の男に、つい最近王となったものにビルスは受け止められたのだから。
「もちろん人間だ、神をも喰らわんとする大猿だがな。」なわけあるか、とビルスはみる。蹴りあげるスピード、角度…自分からも見えてウイスからもはっきりと見える光景…パフォーマンスをしてみせたのだカリグラは。
自分の方が遥かに上だと、そして効かないとしめすための。
なんという大胆不敵さか、ウイスはこの長く生きてきた生命の中でとんでもない逸材を男を見つけてしまったと感嘆する。
「さて、と……今度は俺の番か？。」