永久に勝てぬ敵

本来ならば、破壊の力によって壊されたものは再生はおろか戻ることもままならないはずなのに。
界王神でもない男が己の破壊の力で壊されたものを戻したのだ。
「ああ、椅子のやつか?。この惑星は資源が少ない…物ひとつでも貴重なのだ、スマンが…再生させてもらったぞ。」
「再生だって…!?。」今この男はそう言ったか!、つまり破壊の力を超えるものをしたと。たかだか20そこらのものが。
「そうだが?、…だがいいだろう…この星の王は俺だ。ああいずれこの星も資源たっぷりにする予定だが、ちとな。」この男、人生二周目とかではないだろうか。なぜここまでのことを、とビルスはみる。
「…それで、ボクに戦いの場所を指定しろと?。」
「そうだ、これから再構築する俺の故郷でしてもなぁー。どこのでもいいぞ……、それこそ第6宇宙とかでもな。」この男、やはり宇宙が幾つかあることを知っていたのかとビルスははっとする。
「……君は、かなり色々と知ってそうだね。神の知識を」
「これでも契約したのは原初悪魔の長だからなぁ、それなりに頭に知識はあるぞ?。」とんっ、と指で頭をさしてカリグラはいう。神の知識なんぞ、常人が一気に仕入れれば頭が焼ききれて人によっては死ぬと言うのに。この男…平然と入れたのか。
「(もし一気に入れたと言うなら、彼の底は知れないな…)」ビルスはすこしカリグラの力の一部が見えた感じがして警戒をする。
そもそも対戦で第6宇宙なんぞ使いたくもない…双子のシャンパがちょっかいをかけてくることは目に見えるからだ。オマケにシャンパもこの男に興味を持つことだろう…。
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