永久に勝てぬ敵

彼に生えているあの銀色の角……、あれは人間をやめた証拠だ。そして、特徴的なオッドアイ……カリグラは原初の悪魔と契約だけでは無い従わせているのだ。
このようなことをする人間がいるとは、やはり世界いや運命というものは奇怪なものだ。
「(かなりの実力者であることも確かですが、我々には読めないものまであります)」
「(おまえがそういうのだから、かなりのものだね…)なにかおかしいかい?、カリグラ。」
「…可笑しい、いやなにも?。だが……、俺がはいそうですかと受け入れられる器ではないからなぁ。」
「へぇ、反対するって?。破壊神であるこのボクに。」
「ああ、神であろうとなんだろうと…


俺が気に食わんと思えば、逆らうぞ。いいや、違うな…ビルス……言う事聞かん猫には躾なくてはならんよな?」猫?、今この男は自分のことを猫といったか。破壊神であるこの自分を。
座っている椅子の一部が砂になって行く。怒りのあまりに破壊の力を出し始めてしまう。
辺りがざわめき、空間が淀み始める。この異常な状態にすら、カリグラは現王はその涼し気な表情を変えることなく微笑む。
「今、なんて言ったかな…カリグラ。」
「言う事聞かん猫を躾なくては、と申したが?。」
「…へぇー、このぼくを、へぇー……どうやら君は相当なおバカさんのように見えるよ。」
「さぁ?、どうだろうな。!」ビルスは瞬時に立ち上がりカリグラへと向かい攻撃する。
暴風のごとき爆風とともに砂煙が立ち上がる、このパワーは並のものでは宇宙の塵となって消えるほどだ。
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