永久に勝てぬ敵

「……ほぉ、破壊…?。何故だ。」ぴくり、とカリグラは反応しビルスへと聞き返す。
その雰囲気は先程の穏やかな謙虚な姿勢から一転、重圧的なものへとなる。ウイスはそのカリグラの態度に遂に本性を出したなと見る。
この雰囲気は過去見た男と重なるものだ、やはりあのスラム街にいた戦士は記憶にある彼なのだろう。
「何故って、それがボクの仕事だからだよ。それにね、無差別にしてる訳でもないんだよ?。…キミを気をつけないと思ったのがひとつ。」からん、と皿に肉の骨を置きビルスも負けじと目を細め冷たい金色の瞳でカリグラの方を見すえる。
「もうひとつは…サイヤ人はろくでなし共が多い、これ以上増えられては困るからだよ。何でもかんでも破壊していきそうだしね。」
「ろくでなしどもが多い、か。くくくっ………あーはっはっはははは!!!、いやはやこれは言い返せんなぁ!。ああ、言い返せん!!。」カリグラはケラケラと子供のように笑い、ビルスの言葉をききいれる。
突然笑って何だ、とビルスは思うがこれは……破壊を言われて恐怖のあまり笑っているようには見えない。他のものたちとは違う、今までのものとは……この異質な雰囲気。王が民の言葉を聞き、斬新な意見を聞いて感心してるようなものだ。
「(ウイス、これはなんだと思う?)」テレパシーでビルスはウイスへときく、もしかしたらこの男…悪魔の力で聞こえたりするかもしれないが試しだと思い行動した。
「(なにか楽しげではありますね…、ですがビルス様。油断は大敵ですよ。このお方、間違いなく


神を越えた力を手にしてますから。)」神を越えた力、天使である彼が言うとはとビルスはおどろくがやはりねと納得する。
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