忘却

ゴホッ……!、と大量の血を吐き出す。カリグラはそれを冷たく鋭く見つめる。汚物を見るように。
「…器に手を出さなければ生き長らえていたものを…愚か者だな。気づかないからこうなるのだ」ジャキ、とカリグラはまがまがしい黒い剣をヴァドへとむけた。
「……お前はっなぜ…!、そこまでして…!!」
「単純だ、俺の器だからだ。まぁ俺も年を取って丸くなったものだ……孫を傷つけられてじじぃが黙っておくわけないだろ?。」なぁ、ヴァド…とカリグラはくくっと笑う。
「としはっはなれておるのに……!」
「言葉遊びだ、言葉遊び。さてヴァドよ…




































ねむりにつけ、レクイエムはキサマの流す血の音だ。」そうはなしてカリグラはヴァドを殺した。
さて、とカリグラは剣を鞘に納めてひといきつく。
ラディッツの体をどうにかしなくてはならないからだ。ある程度修復できるほどに回復させておくかとおもう。
「……黙っていてもやつらは来るだろう。」先程のヴァドたちとの戦いで大きな戦闘力の反応は出たはずだ。
だがここからが大変だ、カリグラは未来を見てため息をついた。
「…これも試練、だな」大志を抱く孫を見る祖父のような物言いでカリグラは意識を交換させた。
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