永久に想う3

体格差もある自分たち、皇嵐がいくら神といえどこわいことにはかわりはないのであろう。己も自分より小柄な皇嵐をだきつぶすことにはさすがに気が引けてしまう。
…よがらせて、自分のことしか見えないようにしたいという欲はあるが。
「…あなた、おもったより墓穴掘ったりするのね」
「皇嵐相手にだけだ、こんなのは」普段余裕綽々としているがそれは皇嵐以外で、たかがしれているからというものがある。彼女相手だとどうしても気が抜けたりもそうだが、好きだからこその弱みというものがある。
彼女を見ると、弱い自分も見せてしまう。若い頃は一切見つけることのなかった新たな自分というか…彼女に甘えたい自分を。
「……」優しく黒い髪を撫でられて、まどろむようにゆっくりと目を瞑る。ああ……落ち着くなぁと擦り寄れば皇嵐の笑い声が聞こえてくる。
「なんだか大きい猫みたいね」
「あぁ"??」ぴくっ、と猫というワードに思わず反応してしまう。記憶の片隅にぶん投げていた腹立つ記憶が思い起こされてしまったからだ。
『猫ちゃん』、未来の自分が恋人に言っていたあだ名。あれを思い出してしまい皇嵐のことを睨みつけてしまう。
「なっ、どっどうしたのよっっそんなに怒って」
「……やな奴がそう呼ばれてたからだ」
「…もしかして、未来のあなたの恋人のあだ名?」
「そうだ、俺は猫じゃねえよ」
「そうね……初期は拾いたての黒猫だったけど今は飼い主に懐いてきた黒猫かしら?」
「おい……わざと言ってっか?皇嵐」
「気まぐれで気分屋なとことか猫じゃない、あなた」
「猫じゃねえよ」
「そうかしらね、…ふふっ私に撫でられてる姿は猫みたいなものなのに」
「ふざけんじゃねえよ、猫ならマウンティングしててめえを抱くぞ」
4/9ページ
スキ