忘却

「ラディッツを最初に攻撃したやつはだれだと聞いているのだッッッ!!!!!。」亜空間を通り越してヴァルド星の環境を破壊するほどの声が通りわたる。
赤黒く冷たい気が彼を包み込んでいる。大きくて理解を拒否したいほどに。
「おっおれ…!!!」思わず、ヴァドの後ろにいた男が出ようとしたとこ首が胴体と離れて胴体と首ははるか下にある池に堕ちるかと思いきやカリグラが召喚した巨大な鰐のような怪物に取り込まれた。
「身の程知らずが……、我が器を傷つけたのは星や宇宙を滅ぼすより罪は重いぞ。輪廻もできずただ、痛みにこらえながら空間をさ迷う辛さを味わっておけ」さて、あとは五人かとカリグラはその紅く冷たい瞳を向ける。ちゃきっ、と黒くおぞましい剣を持って。
「魔王め……!!」ヴァドはあの先代が死んだときを浮かべながらカリグラを見る。
同じだ、あの絶望の日と。彼に支配された日と同じだ。ただ力のまま蹂躙され、地獄の怪鳥が羽を開き羽ばたいて死を届けたように。先程の男と近くで見たサイヤ人の王子と比べようもない威圧感と重圧…喉が締め付けられているような気がしてくる。
敵うであろうか?、この男に。だが自分には奥の手がある。
「お前ら、目を開け!!。」五感を奪っていくこの目が。さすがのカリグラも、少しは怯むはず。一気に攻撃をしようとするが、


「無駄だ」ザシュッッ……!!、横一閃。たった一瞬で一回で四人は殺された。
ヴァドはなんとかギリギリでかわし、死は免れたが致命傷だ。
「……ほぉ、さすがは俺と同じ時を生きているだけはあるな。」
「カッリグラ……!」
11/12ページ
スキ