閑話

「ほんっっとに助かるわ!、あとでトランクスにも伝えとかなきゃ。」
「やれやれ、あの悟空の兄が手伝ってくれるとはの。」歴史というものは面白いものだ、敵だと思うものが味方になる時がある。逆も然り、老界王神は感慨深く言葉を呟いた。
あのような卑劣な男が、一人の男を見るために手伝ってくれるとは。
ちらりとカリグラの方を見る、ほんとにこの男は…たった一人で歴史をかき混ぜ神の領域を越すことを平然とやってのける。本人は涼しげに普段通りにしているが、人の思いを変えるとは難しいものだぞと老界王神は心の中でつぶやく。
「これでひとつの世界が守られたなぁ、界王神ども。」
「お前さんの予想どおりじゃろ…」
「俺は俺の事を手伝って欲しい、とラディッツに話しただけだ。そこから先はこいつとお前たちの意思だ。」
「きさまのようなやつを野放しにしてると、面倒な事がおきそうだからだがな…」
「はははっ、なぁーにお前の迷惑になるようなことはせんさ。ほれ時の界王神、担任の話と飛行ライセンスたちの話をしてやれ。」
「わかってるわよ!。」時の界王神はそこから飛行ライセンスの話や担任のシステムについて話をする。担任というシステムを活用して、カリグラのことも見てほしいということも話をした。
「……だいたい分かったが、こいつ学ぶことあるのか?。」
「ないわね。」
「ないな、せいぜい………道徳概念かのぉ。」
「お前らよりはあるつもりだぞ、俺は。」どこがじゃ!!、と老界王神はカリグラに怒鳴る。
「はぁー、じじいの声は騒がしいな。」これだからじじいは若者に嫌われるのだぞ、とカリグラはまたつぶやく。
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