閑話

「はっ!、言う事聞かないやつが悪いだろ。俺は価値のある星は残したぞ。」破壊神の仕事も分捕ってるようなものだ、と老界王神は思うが口に出せば次こそ消されかねないと思い胸の内にしまう。
「胸の内に閉まっても聞こえてるぞ、おまえ。」
「ぎくっ!…、クワバラクワバラ。」
「人を邪神のようにするな。」
「で、わかったかしら?。このあなたソックリな男を好きにさせてたらとにかく危険なのは。」理解してくれ、と懇願してるように見える。とりあえず分かるが…やはりなぜ自分なのだと思う。
「なぜオレなのだ、他のやつにさせてもいいだろ。」少なくともここには、自分より強いやつなんかまぁそれなりにいるはずだろ。
「俺がほかのやつだと殺す、と暗に言ったからな。」間髪入れずカリグラがラディッツに対して告げた。その言葉は先程自分にかけてきた声と比べて冷たく、重くのしかかる。
「は??。」
「それこそ……例えばベジータ、やつの首をへし折って殺してやろう。さぞかし散りざまは椿の花のように折れて綺麗だろうからな。」
「あとカカロット…、あいつは腹部を貫いてしてやろう。ラディッツにしてくれたこともあるからな、仕返しのように。」淡々と語るカリグラにラディッツはすこしずつ恐怖する。この男に感じてた少しの違和感に気づく、カリグラは誰よりもサイヤ人の欲に素直であると同時に…命を奪うことが好きなのだ。
自分たちが食物をたべるように、彼は命を刈り取るのだ。少しだけ、カリグラの闇が見えた気がした。フリーザや他の連中とは違うむしろ彼らを転がし楽しむ魔王のように。
「あとフリーザか?、そうだなぁ…」
「分かった、従ってやる。」ラディッツの言葉に時の界王神はほんと!?と喜ぶ。
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