友/訓練

「いやッ、あいつならやりかねないな!。ハハハッ!!、名実ともに神になったか!。」あの男はホント己の予想を軽々とこえていく、あれには確かに才能はあった。それをどう使うものかと思っていたがこうなるとは。
「…あなたがた、ほんとにソックリですよね。」この2人はやることなすことも似ていた、ナエからするとカリグラの方は皇帝らしい皇帝。
ガイウス(カリギュラ)のほうは、神そのもののような気まぐれな性格。だが、2人は似ていたのだ。当時の王を追放または殺し、皇位に着任したこと。善政と言われるほどの政策を行いながらも、魔王また暴君といわれるほどの残忍なことを行ってきたこと…。
そして共に同じ時に亡くなってるのだ、嫌なとこまで重なってるものだ。
「…まぁな、でなくば俺と長く付き合えんぞ。」ああ、今日はいい気持ちで微睡みそうだ。
友との思い出も重ねつつ、…想い人のことも解像度を高めて思い出せれる。いやはや今日1日は実に濃密だ。
「嗚呼、本当に面白い。」あの友は、実に己の予想を超える行動をしてくれる。
「先程からそればかり言いますね、楽しくて何よりですが。」
「楽しいさ、なんなら…2000年振りにかもな。あの時にすらないほどの面白さやもしれん。」カリギュラ、またやつと会いたい。そして久しぶりだな、と会い1発殴られるのかもしれないがまぁよかろう。
「ああ、ラディッツたちを生かしててよかった。明日はやつと訓練してくる。」
「かしこまりました。」
「また飯とツマミを頼む、ワインまだあるだろ?。」
「ええ、まあまあな量くれたので。」冷蔵庫の上半分埋まるくらいには。
ほんとに加減を知らないあたりもそっくりだ、とナエはためいきをつく。
「分かった、ならばそれで頼むぞ。…カリギュラには会えそうだったら会いたいがなぁ。」
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