対面

「…っ、頭の良さか?。」
「ずる賢さ、ああ清々しいクズとも言えますがね。」この男、言葉を選ぶというのを知らないのだろうかとラディッツはおもう。
「生きるのでは必要ですよ、…サイヤ人はだいたい生きるという感覚を掴むためにスリルを楽しみますが…早死しますからね。」
「…本当に強いやつだけは生き残るがな。だが、死ぬ時は死ぬ。」惑星ベジータで亡くなった父母のことを思い出しながら話した。確かに自分も戦うことは好きだ、だが生きるか死ぬかの瀬戸際でまでするのはゴメンだ。
「分かってるならいいですよ、生きる上での知恵は必要です。カリグラ様みたいにみんながみんな強い訳ではありませんから。」
「あれは…度を越してるだろ。」そうですね、とナエは答える。ラディッツは水を1口飲みながら、ナエをみた。
「ですが、貴方様に多少可能性はあるということですよ。ラディッツ、という存在そのものにあの方の欠片が少しでもあったりしますから。」
「可能性か…」オレもいつか、奴のようになれるのだろうか。あの、カカロットと戦ってる時何かしら掴めたような気がしてる。
もう少し、あと少しなにかすればコツを掴めそうだとラディッツはおもった。
「(後でやつが帰ってきたら訓練付き合ってもらうか)」
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