対面

「少しだけだ。」お盆に乗せられたパンを1口かじりながらラディッツは話した。小麦の甘い味が口に広がる。ああ、久しぶりのまともな飯だ。
「そうですか、まっ多くは語らないでしょう。…カリグラ様からお聞きしたと思いますが、僕はナエです。2000年前、カリグラ様の側近をさせていただいたものです。」ぴしり、とした姿勢から、ナエがそれなりの戦士だということと上級家系のものだと改めてわかる。
ベジータ王に仕えていた側近たちよりなんなら姿勢は綺麗だ。これぞ見本、のような。
「…あんな、変人のか(すごくもったいない気が)」初対面の自分の腹を貫いておきながら、こうやってさらってくる男の。
「ええ、変人の。」本人がいない所で言いたい放題である。なかなかにナエも言葉が鋭いように見える。
「ですが、面白い方ですよ。見ていて飽きないですし、どこぞの硬っ苦しい王家連中より遥かにいいです。」金払いもいいし、おもいっきりもありますからとナエは話す。
確かにカリグラは上司としていいな、とは現在の印象として思う。仕事に対して対価もきっちり支払ってくれそうだし(戦闘服も無償で用意とか)、己のことを見てくれて褒めてくれたりもした。
ベジータやナッパからは弱虫だの、言いたい放題言われてたのに…カリグラはラディッツに対して慎重でいいのでは?やもう少し鍛えたらいいなどと可能性を示してくれている。
「はははっ…(確かにベジータより具体的にどこがいいかなどは言ってくれるな)」ベジータのばあい、自分の慎重すぎるところにいらいらしてかもしれないが。あの勇猛果敢な王子とは合わないところが戦闘に置いてあるかだろう。自嘲気味におもうと、ナエがさっして話してきた。
「あなたはもう少し自信を持った方がいいですよ。少なくともカリグラ様に褒められたところは。」
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