これが皇帝、自分の故郷と違う惑星ベジータを統治していたものなのか。いや、それだけでは無かったな全て支配した男か。本当の意味で。
ああ、ほんとに…こいつにはかなわない。だが悪い気はしない、王子を見るのも面倒だった。エリート戦士たちは次から次へと自分を置いていく。
見捨てられることも度々あった、馬鹿にされてきたのも。もうごめんだ、と思ってた矢先にカリグラに出会った。
自分と同じ顔なのに自信満々でカリスマ性のある男、圧倒的な戦闘力。そんなやつがじぶんをみとめてくれている。
悪い気がしないのだ、それは当然。その真っ直ぐとみてくる目にも。
「報酬は構わない…仕方ない、手伝ってやる。」ラディッツは溜息をつきカリグラに答えた。もう、見抜かれてしまっているならそうするしかないわ
「そうか、お前なら乗ってくれると思ったぞ。」カリグラはその答えに満足気に笑い、ソファから立ちラディッツがいるベッドの方へといき座り頭を撫でる。
ラディッツはそれに、オレはガキじゃない！！と言い抵抗するが顔を近づけられてうっとなった。
なんで、オレと同じ顔のはずなのにこいつの方がイケメンなんだ！。
「なぜだ？、俺からするとお前は赤子だぞ。赤子。」ニヤリ、と悪ガキのように笑いカリグラが告げてくる。ふわりとくる甘い匂いにドキドキとしつつラディッツは子猫のように威嚇する。
「赤ん坊じゃない！。」
「わーわーとわめく元気があるようで何よりだ、傷も無事ふさがったようだしあとで戦闘服と着替えは用意してやる。」
「…ここ、お前の家なのか？。」そういえば、とラディッツは聞いた。
「ん？、ああ俺の部下の家だ。｣
「…部下？。」
「ナエ、と言うやつだ。おそらくお前のとこにもいたと思うぞやつの子孫、…いやカリーではないかそこは。」