対面

その報酬はフリーザ軍で働いていたときのより、倍の額の金をもらえると来た。オマケに戦闘服も新たに用意すると(全部無償で)。
「正義、ねぇ…。そんなの必要か?、俺は楽しみたいがためにしてるだけだ。たまたまそこにロリババア共が来てるだけだ。」
「…なあ、なぜその道作りはオレではなくてはならない?。」普通に疑問だ、聞いてる限りここにはタイムパトロールの仲間がまだ多くいる。
人手不足ではあるかもしれんが、協力者はほかにも大量にいるはずだ。なんなら他の時代の強者をつれてきてもいいだろう。
カリグラはその質問に、なんだネガティブか?と言いサラリとまた答えた。
「お前を気に入ったからだが?。それと、誰でもいい訳では無い…俺には"ラディッツ"という存在が必要だ。」魂の距離的にも、自分の欠片を少しでも持つものがいることで動きやすいものがある。
特に特殊な時空干渉においてはなによりもだ。時の裂け目などのときは、ラディッツがいた方が動きやすく彼の気配を探って敵探知もやりやすい。
「…俺は、俺の時空のラディッツに封印されていてな。それもあってお前たちの存在が扱いやすい。その中でお前を気に入った。」だから指名した。
「なんだ?、報酬足りんか??。お前なら頭の回転も早い、負けん気でしてくれるかと思ったがなぁ。」ん??、と赤と黒の瞳が自分を見てくる。不思議だ、この男から何もかも……同族にすら隠してた気持ちが見抜かれてしまうようだ。
だが同時に、初めてラディッツは…自身を見て貰えたと思った。
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