御目見

「なんだ、麻薬中毒者のようにやるな。そんなに俺が怖いか?、…魔族共」カリグラはちらりと斜め上の上空を見る。
次元の狭間にいたトワは彼と目があい、震えた。間違いない、あの男……自分はやらかしたのかとトワの心臓は動悸する。
「カリグラっ…ガイウス…!」原初の魔族と契約した人間いや化け物。わすれていた、わすれていたかった。ひとりで暗黒魔界を消し去る男なんか。
しかも何故ここで目が合う、彼はわかっていたのか。自分がそうすると。まるで自分はチェスの盤面のようなコマの気持ちだ。そしてこの男の手元で踊り狂ってるようだ。
「トワ…あの男は、なんだ。見たとこラディッツと似てるが…」ミラは震えるトワへと話しかける。
「…私の兄が恐れた男よ…、カリグラ…。サイヤ人の、唯一の皇帝よ。」死んだはず、封印されたはずなのに。
ああそうか、自分はやらかしたのか…あの時代に触れてしまったのだ!とトワはきづく。嘘だ嘘だ!!、なんてことを!とトワは生きてきて始めて自分を責める。
あの方から、我らの生みの親から『カリグラを目覚めさせるな』といわれたのに!。わざわざこわいのに、暗黒魔界の為にと挨拶と復活を願い許可を貰ったのに!!。
「…皇帝…?、ベジータではないのか。」
「うそよっうそよっ…!」
「トワ??」ミラの声が聞こえてこない、トワは膝から崩れ落ちる。なんてことなの!、事故どころじゃないこれは災害だ。あの男はカリグラは許すはずがない!、ラディッツを彼の器を消すことに手も貸してしまった自分を!!。
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