御目見

ー時の巣ー
刻蔵庫からバチバチッ、と雷同士がぶつかったような音が聞こえてくる。
カリグラはその様子に溜息をつき、あらかた状況を理解した。
「これは、随分とでかくやられたな。」
「…そうなのですか?。」
「ああ、刻蔵庫はいわば時の保管庫だ。お前もそこはわかるよな?。」
「そこは、わかります。」
「お前の目にどううつってるかはわからんが…、簡単に言う。その保管庫で保管していた記録がかなりやられている。」
「…つまり、ほぼ改変されかけてると?。」
「そうだな、はぁ…早速予想が当たったか。これだから時の界王神は…」面倒なことを、とカリグラは刻蔵庫までの階段をあがりながら呟く。彼の姿は徐々に縛りの10代の姿へとなっていく。
完全になったところで入口へとたどり着いた。
「…面倒ごとは嫌だが、今回俺にも責任がありそうだ。」それはどういう事だ、とナエが聞く前にカリグラは刻蔵庫へと入っていった。
「カリグラ!」早速入ると時の界王神は待ってました!、と言いたげに名前を呼んでくる。
「…ラディッツのとこだろ。」時の巻物を見る前にカリグラはさっと告げた。
「…ええそうなの、ほんとはトランクスたちに行ってもらうかと思ったけど…これを見てほしいの。」ナエはラディッツの名を聞き、そういうことかと納得した。
「(カリグラ様は時を整えたとはいえ、変化による治せないところについてのをいわれたのだ)」歴史修正しようと、あふれでた改変の力は止められない。
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