ジレンマ

「…そう、ですね……見た目はかわいい女の子なのですが」
「美醜については分からないが…実力が相当なものだとはわかる、だが人格は大変だな」
「そうなんですよねぇ……はぁぁ…」これをどうまとめるというのだと落胆しながらもトランクスはどうにか瓦礫の後処理をし始めた。
「リンさん……暴君な女王様なんだよなぁ…」さすがはあのカリグラの生まれ変わりの男の娘とも言えるが。

自宅へと戻り、リンは扉を蹴って開けて冷蔵庫からビール缶を取り出して飲み干す。姉とすれ違ってはや数日、補充できないなら酒を飲むしかないとなったからだ。
「はぁぁぁ~……!!」こんなもので酔えるわけないが、リンはある分だけ飲んでいると帰ってきたのかと父ではないラディッツが声をかけてくる。
それに視線をひとつやり、そらしてリンはもう一缶あけてのみはじめた。
「リン!?、お前っ帰ってきて酒盛りか!?」
「メス猫が来やがったわ」
「くちわるいぞ!、あいかわらず!!!」
「口ぐらいなによっ!、こっちはお姉ちゃん不足なの!!!!」
「らっ、ラディか!?」
「そうよ!、ずっっとすれ違い起こしてるからね!!!。その代わりに私はあのクソジジイに連れられて任務だし!、ストレスしかないわッッ!!!」
「逆にオレは羨ましいぞ……、すこしだけ」
「あーー、あの爺さんに恋してるんだよね?乙女ちゃんは」
「乙女ちゃんいうな 」
「……親父と同じ名前して、乙女みたいなのキショすぎ」
『皇嵐は俺の全てだ』ダメだ、余裕が無いせいかあの親父のことがよぎる。母親の写真を見てはそうつぶやき母ののこした服を抱きしめていた親のことを。
あの父親は我が親ながら大胆だったと思う、神を妻にしたのは。だが結果離れた。弱かったから。引き離されてしまった。
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