ジレンマ

新しくリンはタバコを加えて瓦礫の上から登りナッパを見下ろす。
その姿、態度は未だ見たことの無い…‎カリグラの若い頃を彷彿とさせるものだ。ぞくり、としながらもまわりにいたものたちはリンの姿を見続ける。ナッパの方は白目を向いて軽く痙攣しているため急がなくてはと医療班が運び出した。
「雑魚が……、はむかってくんじゃねえよ」
「りっ、リンさん…!?。大丈夫ですか??」
「お姉ちゃん不足なんだよ!、こっちはこっちで!!なんかお姉ちゃんクウラに気に入られちゃってたりするし!」
「(そうか!潜入調査任務のやつで!!)」プラスアルファのクエストとして潜入調査がある、いまラディはクウラのところに来て働いているらしいのだ。
そこでまぁ手柄を立てれば勿論気にいられる、おまけにクウラはかなりの実力主義者のためクウラのお気に入りの隊へと入れられるようになりそうなのだ。
「あそこ絶対お姉ちゃんのこと気にいるじゃん!、オレ様のとかになるし!!!」
「そっ、それは、否定、できません」
「はっきり言いやがれこのクソガキっ!!!、あんたの口さいてやろうか!?」
「否定できません!できませんって!!!(ほんとにこの人達悟飯さんの従姉妹なんですか!?)」意志が強いというかなんというか…リンの場合それが度を超えている。ふつふつと怒りがわくさまは閻魔の怒りのようで、ここで地獄の裁判を行う気かと言いたいほどだ。
そんなことを言えばリンから首根っこを掴まれて本当に口引き裂かれて舌を引っこ抜かれかねない。ブルり、と背筋を震わせているとリンのその赤い瞳がぎろりとみてくる。
「ね?、だからさお姉ちゃんにこの任務させてんの嫌なんだけど」
「で、ですが……ラディさんはかなりいいとこまでしてくれてますよ?」
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