正義感

「…理解し難い男だ、だが……なぜおまえが王と呼ばれてるかはわかった」敵だろうと己の気の向くまま楽しむまま慈悲を与える、ここまでの慈悲を与えるとはかなり自分への自信があるように思うが。
勇者に剣を渡す王のように、先々への道を示して彼は与えてきた。腹はたつがうけとろう、そのうえで彼に勝ってみせる。
「ほぉう?、わかって貰えたなら嬉しいものだ。…かかってこい、次世代の若芽よ──」そこからはあの悟空ですら傍観してしまうほどに激しい戦いが行われた、ベルモッドもそれを見ながら驚くあのジレンが笑っている。
いつもどこか辛そうな己を追い詰めてたようなあの男が。
「ジレン……おまえ…」子供がさらに成長をしていくのは親元を離れてからとも聞くが、まさにそれだ。相手は完全なる悪にして大魔王、サイヤ人の天下を一代で築き上げた男だ、そのようなものだからこそジレンの底力を引き出したのであろう。
神々が恐れ避けてきた男が、英雄を育ててみせた。あとは拳のみとジレンを蹴り上げたカリグラは一撃で仕留めてみせた。
「…相変わらずだね、あいつ」
「そうですねぇ…これだからあの人は……カリグラさんは見てて飽きませんよ」
──
モニター越しとはいえカリーやターレスたちも呆然とする、あの男ジレンの底力を引き出してもなお引けを取らなかった。むしろ、ハンデを抱えたまま仕留めてみせた。
「えっっぐいわぁ~……やべ!呼吸止めてた!!」
「…目を見張るもんがあったな皇帝サマのは」あぶねえ!あぶねえ!!と呼吸を整えるカリーに呆れながらもターレスもなにかを神々と話すカリグラをみながらこたえる。
「いやぁ……さすがとしかいえねえわ」
「…俺たちのラディッツの前世、ってのも納得いくよあの余裕ありげと他人のことをよく見てんのは」
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