正義感

「ナエさんが、あの方のことを『語られることのない王』と評した理由がわかるよ…強すぎて圧倒するからだわ」だからみんなの思考が止まる、理解するとかの次元ではない。できないから認識しないようにしていく。
かつて、2000年前の前王がカリグラのことを『化け物』と評し理解をやめたように。次から次へと凡人たちは鬼才を見てやめていくのだ、彼だから仕方ないと。そうすれば自ずと語ることをやめる、だが狂わされたものたちは彼を追い求め彼の背中へとしがみつこうとなり破滅の道を歩んでしまう。時には彼について行こうと必死になりやろうとするだろう、だが醜い欲望を出して彼を独占したいと彼に見られたいと動くものたちもいよう。
独占するために話さず、留めて……話は途絶えていく。
「…ジレンは、久しぶりの恐怖というものを味わってんのかねぇここで思考停止したら最強という称号の心すら折れてそ」
「…それはあるのじゃないか、かなり努力しても追いつかないものがある。相手はしかも、全悪を支配して正義のものたちを魅了しちまう皇帝サマだぜ」
「…ジレンがそれで折れなければいいが…」ふたりの会話を聞きながらラディッツはぽつりと呟く、もし折れたら──かなりの闇を深く抱えてしまうのではないか。
あるいは、自分のように──カリグラにより狂わされてしまうか。
「どうでしょうね……、その時はベルモッドさまが上手く運んでくれたらいいのですけど」
「え、時の界王神がフォローするんじゃないの?」
「まさか!、私がしてもより乱れるだけでしょ!!??。カリグラが、何かしらフォローしてくれたらいいなーとおもうけど」
「は!、便利屋かい皇帝サマは」
「むしろ人格が終わってるからそこでくらいしてほしいのよ!!!、私に対して!いつもいつも!!ババアと言うんだから!!!」
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