正義感

「……」カリグラへの気持ちを自覚してからよりずっとずっと見てきていた、彼の行動も仕草も何もかも。時には何を話しているかなども聞き耳を立てていた。
戦闘においても隙ができればみていて、カリグラの戦闘は鮮やかで一撃で全てを終わらせる時もあれば捌き切って相手のことを遊ぶように踊らせてから自滅させる様なものもあった。千変万化、相手に合わせるようなときもあれば魔王の遊戯などもあった。
真似しようとか参考にしようとは思わない、ただ見ることしか出来ない。そして実力差を思い知らされる。
「…強いのだな、カリグラは……」当たり前のことだ、だが度々痛感する。カリグラと自分の実力差、そして努力というものでは決して埋まることのないものを。
第三者の目線でわかるものが多くある、人間は理解しえないものが目の前にあると思考が止まるということがわかった。
「…いやぁ、何度か俺たちはカリグラ様の戦いを見てきたけど……ジレンのおかげでよりひしひしと伝わるわ」
「……どれだけあの実を食べたらあそこまでのものになるのかねぇ…!」
「あそこまでの実力になるためには数え切れんほどっしょ…」歴戦の戦士であるカリーとターレスも苦笑を浮かべながらも真なる強者というものを見て、感心を示したような会話を始める。
カリーは楽しげに笑いながらも冷や汗を一筋垂らしており、どこか絶望も感じているようだ。
「……目指す、ってもんが間違えてそうだったな」小さく、長年の願いであったものが潰えたようにぼやいて。
「…カリグラの強さはおかしいのよ…本来、サイヤ人とはいえ人間ですものそれがあそこまで強いだなんて……悟空くんでもおかしいものなのに彼の場合はおかしすぎて笑えてくるものだわ」
「…いやぁ、これは伝説に残りそうで残らないわと思っちゃうわ」

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