正義感

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目の前にいる中華風な格好をした男、黒い瞳は鋭くかつてみた黒金剛石のようだ。
サラサラと揺れる長髪は美しく見惚れるが、男の不敵な笑みは今まで見てきたどの悪党たちよりも余裕でそして…邪悪だ。ジレンの本能が告げる、この男は危険だと。だが挑んでみたい気持ちと想像を絶するような絶望を見た人間の麻痺というような恐怖への恐ろしさがある。
「……(孫悟空達とおなじサイヤ人か…?)」拳が小さく震える、じわじわと身体が毒に蝕まれるように恐怖が染み込んでくる。
なぜ、何故なのだと……男は未だ不敵に微笑む。
「……どうした、ジレンとやらその程度か??」
「なにを……っ!!! 」いや!、この男に負けてはならない!!!。自分に今宇宙の命がかかっているのだ!、そのためにも勝たなくてはならない!!。ぐっ、と足に力を入れて弾丸のごとく飛びかかり男へと殴り掛かる。
相手は不敵に微笑んだまま、するりとよける。ジレンは転けそうにもなりながらも勢いを使い、もう一度と攻撃をしかけた。
「…どうした?、最強。身体がかたいなぁ……」くつくつと相手は微笑みながら自分の顔を掴んできて力の大会の柱へと叩きつけられる、ジレンは背中に痺れるような痛みを感じながらも吐血して相手を見返した。
余裕ありげにいまだ微笑んでいる、なぜそんなに余裕なのだ。
「っ……!」
「肩の力をぬけ、…でなくばよけれるものもよけれないぞ??」いつの間にか目の前にいる黒い男は自分の顔をつかみ、遠くへと投げ飛ばしてくる。ジレンはどうにか勢いを押さえて、立ち止まりきっとにらんだ。
「何者だお前は…!」
「……ただの老齢のサイヤ人さ、今はな」
「老齢……見た目からして孫悟空より歳下のように思うが」
「…元々見た目の歳をとるものではないからなぁ」
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