少しの間

カリグラが疲れていることはわかっていた、ただ…彼のことを知りたかったのもひとつある。人と接することが彼は好きそうに自分からは見えた、よく時の界王神たちともつるむし最近はカリーたちに修行もしている。
PQにおいても軽く人と話したり、アドバイスをしていた。そのせいか悟空に毎日追いかけられる日々も送りつつしていたから。
だがそうではなさそうだった、盛大なため息をついて部屋で休む彼は普段の彼とは少し違った。だが自分を見て優しく接してくれるあたり、人に気遣いのできる人なのだとおもった。
戦闘についても自分に突っついてきたが、言われることがごもっともすぎて何も言い返すことは出来ない。
「……疲れること、あるのだな」だがそうか…カリグラはなんだかんだ色々と動いてくれている、たまに俺がこの世界を滅ぼすことも出来るぞと軽く時の界王神に脅しをかけていることもあるが。
してくれているのだ、みなの為にも…その好きな女のためにも。なにかできることはないだろうか、ともんもんと考えるが出るのはせめて戦闘の時に調子に乗らないこと。それのみだ。いや、料理とかだろうか。
『また面倒なことを考えてるか、弱虫』
「(また!!?、また!?。おまえかっ!)」少し久しぶりな気もするが、自分に話しかけてくる残酷な男が出てきた。身構えていると気のせいだろうか、どこか暗い空間に飛ばされたのは。
「な!?」どこだ、これは……見回していると足音が聞こえてくる。
「なるほど、この力……こういうこともできるのか」戦闘服を着た、からだに茨のような痣が出ている男。自分にもカリグラにもソックリな、ラディッツはハッとして声をかけた。
「おまえ、カリグラの生まれ変わりか…!?」
「……知らんな、カリグラというのはお前が惚れたあのクソジジイか?」
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