少しの間

小さい箱庭しかしらないラディッツにとっては信じられないものだろう、そう言葉にされることもわかっていた。
だが紛れもない事実だ、統治の仕方は色々あれど全てこなした。大きい争いになりそうな火種はでかくなるまえに鎮火させた。
だが、己がいなくなればそう長くは持たなかった。中でももった方であったのは地球やナメック星、また小惑星などであろうか。世界でもいくつかあったが。
「信じられんか?、…そう無理に信じなくても構わない。どうせこれから分かっていくことだからな」いやでもこれからラディッツのことはひきずりまわしていく、箱庭しか知らない哀れな子猫に外の刺激を与えていこうではないか。
もちろんラディッツだけではなく、自分の来世の娘たちやそれを育ててくれたものたちもだ。だが彼らは意外と外の世界のことも知っているため、塞ぎ込んでいたこの子猫を中心にと考えている。
…こんなことをはなすためにラディッツは話に来たのだろうか?、いやわかっているが自分とどうにかつながる為にと。
「…っ本当に、お前は、オレと正反対なのだな」
「正反対、ねえ。行動する、しない…実行力が関係しているだけではないか。ああ、悪いがお前の特訓は少し休んでからにするぞ」
「わかった、悪い。その、急に押しかけて」
「構わなさいさ、お前なら。時の界王神だったら1発殴ってるがな」自分の疲れた様子に察してくれたのかラディッツは恐る恐ると部屋から出ていく。面倒事が重なりすぎてだ、おまけにあのラディッツの顔を見る限り自分の回答をうけてすこし気圧されつつかなしげだった。
カリグラはその反応にも軽くため息を着く、当たり前ではないかかれとじぶんがちがうことなんて。
「…所詮やつは俺の欠片のひとつにしかすぎんのだからなぁ」
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