破壊を司る神、ビルス。あのフリーザですら接触することを避けていたものだ、ラディッツが見れば震えるかもしれない。
自分の来世のラディッツはそうか、と興味を一切示さないかもしれんが。
「…で、なんだったか。俺が外に出なくて心配できたか？」
「あぁ……その、疲れさせたなら悪いなと」
「ああそれで調子に乗らなければな、と言ったなぁ。要件はそれだけか？」
「っ、その、あのな……お前と話したくて」
「俺と？、それできたと」
「悪いかッ、一応……カリグラたちと住んでいるとはいえっあまり互いのこととか話したことないなとな」
「…互い、ねえ。俺はお前のことを把握しているがな」他人の過去を見るなんて自分にとっては朝飯前だ、このラディッツの過去は拾ってきたから既にみていた。厄介な追いかけ人もいるが、己の来世のラディッツと比べてなんと闇を抱えてることかと。
良い意味でも悪い意味でも目の前にいる男は隠し上手だ、大人ではあるが子供のようなとこもありその純粋な部分がトワたちの魔術に飲み込まれた部分とも言える。
「うっ、おまえはっその能力でやれるだろうがオレはなにもなくてな」
「…皇帝だ、俺の事なんぞそれだけ把握してたらいいさ」
「他にもいろいろあるだろ？お前がしてきたこととか」
「…お前が知ってるやつだがな、女サイヤ人や非戦闘員への仕事の配置や学習の機会を与えるなどとな」
「お袋が、してたヤツを…？」
「そうだ、奴らにもそれなりの人権を与えた方がよかろう。活かせれるものは1つ残らず活用した方がいいからなぁ……」
「そう、なのか。沢山ある時空や世界なんぞ…それぞれ環境や世界も違うのにお前は本当にまとめあげたのか」
「やったさ、だから時の界王神たちは俺をどうかと縛り付けた」