ラディッツの反応に少なくとも自分の知人達はみな、あーこの男カリグラのこと好きなのだなと察されるクラス。
リンなんか現場を見る度に鼻で笑ってくる、まぁ分かりやすいラディッツもラディッツだが。
「……（悪いが俺はやはり皇嵐が好きだ）」どうしようもなく、彼女のことが恋しくてたまらない。
時折ラディに彼女の香りを感じて、懐かしくなってしまう…あの時が一番幸せであったと思えるほどの記憶を思い出して。嗚呼もし、自分が彼女と結婚していたらラディのような子供をもっていたのかもなと。少し自分の香りも感じるからであろうか…あの時の一夜の欠片が少し入っているからか。
少し休むか…、記憶の整理などもある。軽く目を閉じようとしたところノックの音が聞こえてくる。
「…ラディッツか」あの気まぐれ黒猫の、やれやれとため息をついて扉を開ける。
「…っカリグラ」
「どうしたんだ？、猫ちゃん。今は昼だが……飯に誘いでもか？」部屋に入れてソファへと案内し座らせれば相手は耳を赤くしながら自分のことを見てくる。
かなり自分に慣れてなさそうな様子になんやかんや数ヶ月は共にしてるのにほんとこの男はおとめだなとおもう。
「…そっ、その、お前があまり自室から出てこなかったからな。めずらしいなと」
「ああ、ココ最近は外出の機会が多かったからなぁ。俺もたまには休みの日は自室に籠って読書でもするぞ」
「…意外とインドア派なのか？」
「そうでもないな、…ちと人に会いすぎて疲れてな。ババアと話すのが疲れて、疲れて……やすもうと（人のことをよく見てるなこいつは）」よくよく考えてみればこのラディッツが来てからの己は基本動いてばかりだ、鬱陶しいものたちに絡まれるせいでというのはあるが。