戦闘/嫉妬

「その度に頭掴んで幽霊さん潰したり、…国重という刀の付喪神に頼んで魔除けしてもらったりしてましたけど。そんな感じのがラディッツさんにもあったりして」魔力にひかれる…、そんなこと考えたこともなかった。そもそも自分の戦士時代に魔力や魔法など、おとぎ話くらいにしか無かったから。
だが確かにラディが言うことも一理あるかもしれない。
「……なるほどな」
「そういう時は力の強いひとと一緒にいることがいいですよ?、その方の力の匂いでかき消されますし」
「…良く考えれば、カリグラのそばにいる時はあまりひかれたことないな。感謝するラディ」
「そういうことですよ、まっだからはやくおじいちゃんに「ちょっ!?」あっだめでしたか」にっこりと告白しましょ!というラディに瞬時に駆けつけて口を押える。カリグラは不審がってこちらを見ているが、なんでもない!といってラディをみて小声で話した。
「まっまだ!覚悟ができてないんだ!!」
「やったもん勝ちでは?」
「お前の!オヤジみたいなことは無理っっ!!」そもそも!カリグラはまだおそらくラディのことが好きなのに…!!、なんでッなんでそんなことを!?とおもってしまう。
正直今の自分に告白する勇気は無い、アタックはしても真っ向から好きだなんて言えない。
共に寝てたりするやつの言う言葉かと思うが、ほんっっとうに勇気がないのである。今の立場に甘えてるといえばそれまでだが。
「…分かりました、まっそれなら頑張って考えましょ」
「……助かる」
「早くしないと、あんな感じにおじいちゃんナンパされますが」えっ、とラディが指さす方向をみればだいぶ先に進んだカリグラが女パトローラーと何かを話している。
女の目…明らかにいい男を狙う目だ。女豹のような。
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