戦闘/嫉妬

爆撃のような音がエコーして辺りに響き渡る…、空には一瞬だけ光る光明。そこではセルとラディが激しく怒号のラッシュを繰り返していた。
サイヤ人の細胞を含み、アリとあらゆる強戦士の知識がつまり人類の悪魔の技術からできたセル。
ある男の悲願から生まれ変わり原初の創造神と結ばれ2人の愛の形から生まれた神の血とサイヤ人の血を持つラディ。
人類の欲の塊からできたものと愛と呼ぶには恐ろしく妄執とよぶには純粋なもの、それらの代表が今激しく戦闘をしているのだ。
「ぐうぅ"!!?」ラディの強烈な右ストレートが決まりセルが高層ビルへと叩きつけられる、人がいればたちまち爆風が起きて圧力から潰されるほどのパワーがのしかかるが何とか耐えて崩れ落ちるビルから離れる。
その途端、赤い光弾が天から降り注いでくるがセルはそれを隙間を通るように避けていき打ち返した。だがそんな動きは長年戦士をしてきたラディは読めるもの、打ち返されたものたちを消して天を蹴り銃弾のようにセルへと襲いかかり蹴りを決めた。
「地球人の技術はその程度ですかぁ!?」
「舐めるなよォ!!!小娘がァァッ!!」強い、強いとだけで表現しきれないほどに強い。一撃一撃が重くのしかかり、同時にプレッシャーを与えられる。
人間の細胞があるからだろうか、このモノに…目の前の女に逆らえないほどのプレッシャーを感じてしまうのは。こんなものフリーザたちですら持っていなかったはずだ。
そう、それは主人に逆らってしまい喉を締め付けられてるような恐怖だ。流石にわかってくる、この女に…徹底抗戦は危険だと。
そうだ、距離を取り…絶対貫通の技で仕留めるしかない。セルは砂埃をまきおこしラディから一気に距離をとった。砂塵があつまり竜巻を起こしている、そう易々と来れないはずだ。
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