手合わせ

「この程度か??、トランクス」くくくっ、とカリグラはトランクスを笑う。
「っっ、まだまだ!。」ならば、とトランクスはさらに気を貯めて攻撃する。
殴る蹴る斬る斬る……ひたすら斬撃や攻撃をくらわした。カリグラはそれを疲れる様子を見せることなく捌いてくる。その様子にトランクスは、身勝手の極意のことばをおもいだした。
「(この人修得してるのか!)」姿は変わってないが、捌き方は自然だ。効率よく最低限の動きで避けて反撃してくる。
「…カリグラ様、指導してるように楽しそうですね。」ベジータ王家の子孫に、ナエは少し黒い気持ちが自分から出てることも自覚した。
「妬けますねぇ…、実にええ。ほんとに。」我らが皇帝を楽しませてるのが、仇の王家だなんて。
「…あの人には関係ないのでしょうけど。」
「ははは!、楽しいなぁ!!。トランクス!。」カリグラは楽しそうに笑い、トランクスを蹴り追撃と怒号のラッシュをぶつけてくる。
「っ!、楽しそうでよかったですよ!!。」
「だがこれじゃあ足りんなぁ…お前のもっと奥底にある力を俺にぶつけてこい。」ならば、とトランクスは荒れている呼吸を整える。この一撃できめよう、ただそのことに集中して。
「……」剣に自分の気を過去も未来も含めて注ぎ込むことをイメージする。あのブラックを相手にした時の超サイヤ人へと自分が変化してることは今のトランクスは気づいていない。
「ほぉう…(これは綺麗だ)」カリグラは注ぎ込まれる金色の気に惚れ惚れとする。
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