時のほころび/挑発

なんという挑発、なんという言葉。今の今までTPの中でこのようなことをしてきたものがいるだろうか、ああ時々PQでカリグラがしていたくらいだ。あとリンが。
やはりこの一族、頭がおかしいのか?。それとも享楽主義というものであろうか。ラディの顔を見る限り楽しげで、戦闘をセルとの死闘を楽しみたいからのように見える。やめてくれ、かつて父たちがやらかしたことを思い出してしまいそうでトランクスは頭を抱えるしか無かった。
『おっお前…!危ないことするなよっ!!』
「いいじゃないですか、どうせ…負けてしまうし?。死ぬのが数秒ほど伸びるだけですよ」
「本気で言ってるのか…!、おまえぇ」
「ええ、強いものと戦うことこそ私にとってはいちばん楽しいことですから」
「頭がおかしいのではないかね…」
「まさか、あなたサイヤ人の細胞があるのに分からないのですか?。サイヤ人は、…強者と戦うことこそ悦にしてるのですよ。成長する人造人間、最高に楽しそうじゃないですか!!」喜色満面な笑みでラディは言葉を話す、セルはその笑みに花のようなほころびも感じたが同時に彼女の背筋も凍るほどに研ぎ澄まされた闘志を感じた。
そう、これこそ…戦闘民族の本能だと思わされるほどの。
「…なるほどぉ、ふふふっ…では楽しみに待っていろ」ならば、こちらも楽しませてやるしかない。そしてあの自信ありげな顔を絶望に染めてあげよう。
ラディも自分の言葉に、にこりと笑いセルへと言葉を投げる。
「ええ、早く戻ってきてくださいよ……身体を動かしたくてたまらないので」
『こっ、これ……時の界王神様になんといえばいいのか』
『オレはしらねッ!オレは知らねえからなッッ!!!!
「別にお好きにどうぞ」
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