時のほころび/挑発

ラディはそれをあえて受けながらもタックルして、セルの腹部へともう一撃くらわせた。
ドゥン…!、と空気が震える音が響きわたりギリギリでたっていたであろうオフィスビルが砂のように粉砕されて崩れていく。
「実力差を分からず挑んでくるからですよ」セルを叩きつけて、ターレスが得意としていたサドンストームを放つ。セルはそれをどうにか避けるも一弾あたってしまい姿勢を崩し、吹っ飛んでいった。
「~…っ!(なんだあの女っ!!、ドクターゲロの研究リストにも載っていない!。サイヤ人であることには間違いないが…!)」あの赤い目と死神のような実力、なんだと言うのだ。トランクスが連れてきたものであろうか?、あまりの容赦のなさと記憶にある悟空たちとの戦いの違いに、セルは驚きを禁じえなかった。
「おかしいなー……、人造人間ときいたからもう少し楽しめるかなと思ったのですが」んーー……、ラディは悩ましげなポーズをとりセルのことを見る。
予想以上に弱いというか、なんというかといいたげだ。
「…っくぐぅ~…!、完全体にっ!いや!!第2形態にさえなれれば!!!」
「あら!、なんだ!!。変身できるならしてくださいよ


人を食べたいならとっととして、ね?」まさかの言葉にトランクスとウーロンは大発狂してしまう。なんという事だ、せいぜい乱暴で悪と呼べるのはリンくらいかと思っていた。この際カリグラは除く、あれは話にもならない。
戦闘のためか、果はなにか思うところあってなのかラディはセルにエネルギー補充を勧めてしまっているではないか。
『ラディさん!なんてことを!!、そんなことしたらっセルが!』
「セル、ですっけ?。はやくしてくれませんか、強くなったあなたと戦いたいのでね」
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