父のように欺き、そしてマムシのように瞬時に迫り噛みつき殺すということをしてこないのだから。
『……なるほど 』
「だから私にとっては、セルやあなたそしてカカロット……大したものじゃないんですよ」予測ができて、読める。そして自分は彼ら側の戦い方を得意としてきた、そのため途中からカリーに教わったりとしてきたのだが。ターレスももちろん教えてくれたひとりだ。
父の動きはリンが完全に模倣していた、リン本人からすれば無意識になっていたもののようだが才能と呼ばれるものであろう。
『ごっ、悟空の兄貴っておっかないんだな……おもったより』
「さあ？、ですが確かに父はおっかないかも。普通に話してても突然攻撃してきたりもしますし」
『勝ちたいならばどんな手でもつかえ』
『卑怯は褒め言葉だ、何故ならば…そいつにとっての死角から攻撃をできたということだからな』久しぶりに父の言葉を思い出す、こんなことを話していたせいであろうか。普段は自分を沢山甘やかしてくれて、目に入れても痛くないと言うほどなのに訓練では全く違った父。
感謝しなくては、ここまで……実戦で活用されているのだからこの教えが。そうふりかえったときにだ、ガラガラと瓦礫を落としつつセルがふらりと戻ってくる。いまいましげな色を目に宿して自分を睨んできた。
「おっおまえぇ…！」
「どうしました？、そんないまいましそうな顔をして…ああ！最強という称号がバキバキに折れたのが嫌でしたか？？」
「殺すッッ！殺してそのエネルギーをとってやる！！」そういいセルは人を救助しおえたラディへと攻撃を仕掛ける。目にも止まらぬ早さでラッシュをするも、あっさりと彼女に片付けられてしまい怒りのボルテージを上げて小さい気弾を無数に作りぶつける。