セルの断末魔と同時に破裂したような音が響きわたり、一瞬時が止まったかのように固まると同時に吹き飛ぶ。
崩壊寸前のビルへとセルはぶつかり、ボールのように飛び跳ねて遠くへと飛ばされた。
『あのセルを一撃で…！？』
『あのねーちゃん強くないか！！？』スカウターから聞こえてくる連絡はセルについてのものでもなく、自分の戦闘力についてのものばかり。ラディは聞き流しながら、んーーとうなった。
「なんだか予想より弱いや……こんなものなんですか？人造人間って」
『いっいえ…！ラディさんがあまりにも強いからかと』
「これだとカリーさんたちと手合わせしてた方が良かったかもな…、でもおじいちゃんが警戒しておけと言ってたしほかにも起きるかも？」ラディとしては挨拶程度の攻撃だったが、セルにあんなめり込むとは思わなかったようだ。
トランクスもトランクスで驚く、サイヤ人と神の子供……実力とはどんなものかと思っていたがあの動きと的確さ。伊達じゃない、もしかしたら……
『（ブラックや父さんたちより…！？）』そう思わせるほどのものであった、ラディの父親のラディッツのことは軽く知っているがあそこまでの実力は抑えられていたことでなかった。
だがあの弱点を見抜く目と、瞬時の判断力は恐ろしいものでその父親と…自分を試したいといい手合わせをいってきたカリグラと近しいものを感じる。
「……えっと、トランクス。私さ、ほかの民間人いないかとか探していいかな？」
『えっ、はい…！もちろんです！！』
「もう呆けてないで、教えてよね？。いくら、私も一流の戦士だからってわかることと分からないことはあるからさ」そういい民間人を探しにと飛ぶラディにぽかんと驚いてしまう。切り替えが早いというか、なれているというかだ。