父親を殺してのうのうと生きている人間なんぞどうでもいい、いや殺意しかないのだから。
『ひぃぃっ！？なっなんかおまえ！こわいぞ！！』
「サイヤ人ですので」ラディはウーロンの発言にぷいっと顔を背けながら次から次へと救助をしていく。足の力が抜けて安全地帯まで運ばないといけないものまでもいた。一体どれだけの民間人がやられたのであろうか。
セルと呼ばれるものは見境なくしてるのか？、それとも強い獲物を呼び出すためにわざとであろうかとかんがえる。話を聞いていた限りでは相当な知恵を持ち、いうなれば自動学習機能付きのアンドロイドのように思えたが……。
「（もしそうなら、それなりに強そうだろうな）」油断大敵、いくら自分が強くても人間というものは突然莫大な知恵と力から奇跡を起こしてくるもの。
ゆっくり、慎重にヘビのように行かなくては。 あらかたの民間人を何とか救い出した、どうにか危険地帯からも逃がしてあげれたであろう。
あたりを見回し、セルというものがどこからか来るであろうかと見張る。
「…ねえ、トランクス。セルと言うやつはスカウターに表示されるの？」
『えっと……ラディさんのには、僕が改良したのでおかしなことが起きてなければ表示されるはずです！』
「テストは？、してるの？？」
『はいっ…一応、他の方々にも試してもらったので』なにか嫌な予感がする……そもそも今までのフリーザ軍の流れからスカウターが突破されていてもおかしくないはずだ。
悟空たちですら気を隠して行動して、近づいてきたりもしてるはずなのだから。今回はスカウターは連絡機能だけを使おう、おそらくこの自分の予感は当たってるはずだ。

セルはスカウターを突破して現れると