葛藤

自分のラディッツの嫁になろうとあの可憐な花に対して自分が抱く大きくも重い気持ちは変わらない。
ゆえにラディッツの気持ちには今は答えられないのだから。
「…ちょくせつのでも、ないだろ」
「どうだろうな?、俺は色々とわけられたりされたからなぁーお前にも俺の力のほんの一欠片はあるしだからまもってやりたいともおもう」孫としては接してやれる、そしてまもることもできる。だが恋愛としては無理だ、彼に直接言ってやってもいいがすればトワの魔術が暴走することは明白。
少しずつ見てやっていかなくてはならないだろう、このラディッツは随分と大きい気持ちを隠して生きてきたりともしてきたのだから。
「わかったっ、少し休んだら準備する」
「そうしておけ、飯は食うか?」
「もうッ少しは…」小さく腹の虫がなり、ラディッツは顔を真っ赤にしてカリグラの方を見てくる。その反応が面白く思わず軽く笑うとラディッツは一気に林檎のように赤くなり笑うな!!と叫んできた。
「あ!頭を動かしたらなぁ~…!!」
「分かってる、ふふっ…!分かってるさ軽食を持ってこようか猫ちゃん」
「…頼むっっ」またくるまり直すラディッツが面白い、ラディたちより幼いようなそうみえて。
気持ちと付き合ってあげるのは難しい、だが彼の真っ直ぐな心に向き合ってあげていま自分に出来ることをしてやってもいいだろう。
まずは彼の腹の虫を満たしてあげなくては、と微笑み部屋を出た。
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