葛藤

「……」ラディッツはかなりラディのことを気にかけていた、初日に倒れたりしたことそして彼女の過去のことなどラディッツなりに心配していたのだ。
だから今回の任務もあのように繊細な子が行っても大丈夫なのか?と考えたりもしていたのだろう。自分にとっては己のラディッツからみていてかなり強く、母親のように大木のような芯を持っていることを知っているためあまり心配はしていなかったが。
弱いとこを先に見てしまったラディッツにとっては大丈夫なのかとなってしまうものだ。
「どうする?猫ちゃん」
「……ラディの、迎え、いっいっしょに行く」
「それならば良かった。では共に行こうな」布団越しに頭を撫でればラディッツの方は子供扱いするなっと言いながら顔がどこか綻んで嬉しそうだ。しっぽも嬉しげに揺れていて、素直じゃないやつだなとカリグラはクスリと笑う。
「っ笑うな!カリグラ!!」
「ふふっ悪い悪い、お前のしっぽは素直なのになぁーと」
「な!!??、色々とっ…されなれてないんだっオレは」
「ひとりで強がっていたりとしていたからだろ?、これからはこの爺がいてやる……若者は歳を重ねたヤツを頼れ」
「……何か取り立てられないか?」
「そんな事若者にするか、…お前のことは気に入っているから爺としてしてやりたいと思っただけだ」
「……オレ、孫じゃないぞ」
「俺にとって、ラディッツという存在がそのように見えるだけだ。その中お前のことは一等気に入ってるからな」ラディッツが少しじれったそうなでも恥ずかしそうな顔をしているのを見て、やはり自分のことを同性でありながらも恋愛的に意識していることがわかりカリグラはこれはまた難儀だなとおもう。
「(俺は皇嵐一筋だからな…)」
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