「ジジイ、案外妄想力豊かなんだ」
「言葉を選べ、これから地獄に連れてやってもいいのだぞ 」本気でやる気なのか一気に感情の色が消えた表情になり、あっ雪女ってこんな感じなのだろうなと言う冷たい空気を漂わせる。
さすがに自分も地獄は勘弁願いたい、リンはぷいっと顔をそっぽ向けた。
「母さんって何？、化け物を飼い慣らすなにかでもあんの」
「さあな、だが言えてるな。猛獣使いでは無いのか皇嵐は」
「親父もあんたも猛獣だからねー変態の」
「…貴様らの父親よりはマシだ、と言いたいがそうだな」ナエの所へとつき、カリグラは扉を開けて入る。するとカリーの方が調子を戻したターレスと酒を飲みかわしておりリンがずるい！！と早速叫ぶ。
「私も飲む！、ターレス！酒よこせ！！」
「親父と同じ声を出して言うな！、リン！！」
「お前さぁ~、顔は可愛いんだからそんな声出すなよー」
「うっさいな！親父の遺伝子のせいでしょ！！」
「……リン、お前特段受け継がなくていいものを俺のラディッツから受け継いだな」丁寧に下ろせばリンはそんな自分の言葉を無視してターレスからワイングラスを取ろうとしがみつく。
「よ！こ！せ！！！」
「おいリンっ！、オレに乗っかって取ろうとするな！！！」
「…そういえば、ラディッツはどこ行ったのだ？」ふと周りを見渡せばラディッツがいないな、とカリグラは気づく。ラディのことを心配して慌てていたあいつがいない。
「…あー、今確かベッドにいますね」
「色々と落ち着かないらしくてな、あんたが見てきてやったらどうだ？皇帝サマ」
「へぇ……じじい、迎えに行ってきたら？」
「……仕方ないな、少し様子を見に行くか」ターレスとカリーの様子を見る限りなにか抱え込んでかまたへんになやんだりかしてなのだろう。