葛藤
さすがのリンの言葉の切れ具合にカリグラもあきれてるのか、ためいきをついている。確かにこの言葉の返しは父が良くしていたものだとラディは思い出しつつ暴走するリンをなだめようとしたが、痺れを切らしたカリグラがリンをガシッとつかみ自分から離してくれる。
「もういい加減にしろ、姉が困ってるだろ?」
「人を捨て猫みたいに掴むんじゃねぇ!!!」
「はぁー、捨て猫の方がまだ可愛げあるな。ほら行ってこい」
「はっ、はいっっ行ってきます」
「やだ!お姉ちゃん!!行ってきますのキスしなきゃ!」
「お前は静かにしろ」ラディはまさかの光景に少し笑いつつウーロンたちと現場へと転移する。
そしてふと思い出す、先程のカリグラがリンのことを軽々と抱えて相手していたことや自分にサラリと気遣いの言葉を入れてきたことを。
「…お母さんがなんであの人に恋したか分かるや」国重と似たような…大人の余裕、自分と共に苦労を背負おうとしてくれていること。遠くから見守ってくれて、いざと言う時は駆けつけてくれる。
そんな所に母はおそらく惚れたのだろう、父とは似てるようで違うところを。
「おい!、ぼーっとしてるが大丈夫か?」
「ウーロンさん、ですっけ大丈夫ですよ。…仕事は私ちゃんとこなしますから」叔父でありかたきである孫悟空…カカロットにできてきたことなのだ、復讐を誓い戦う自分にとってやって見せなくてはならないことだ。
「私、これでも一流の戦士なので」そう、父と母の子として生きてきた。一流の戦士であったラディッツの娘、それが自分のプライドのひとつなのだ。彼の子として、やってみせなくては。
あわよくばその現場で父の手がかりを掴めたらいいと思うがそれは望み薄だろう。
「(とにかく今回はやることだ)では行きましょうか、例の現場へと」
「もういい加減にしろ、姉が困ってるだろ?」
「人を捨て猫みたいに掴むんじゃねぇ!!!」
「はぁー、捨て猫の方がまだ可愛げあるな。ほら行ってこい」
「はっ、はいっっ行ってきます」
「やだ!お姉ちゃん!!行ってきますのキスしなきゃ!」
「お前は静かにしろ」ラディはまさかの光景に少し笑いつつウーロンたちと現場へと転移する。
そしてふと思い出す、先程のカリグラがリンのことを軽々と抱えて相手していたことや自分にサラリと気遣いの言葉を入れてきたことを。
「…お母さんがなんであの人に恋したか分かるや」国重と似たような…大人の余裕、自分と共に苦労を背負おうとしてくれていること。遠くから見守ってくれて、いざと言う時は駆けつけてくれる。
そんな所に母はおそらく惚れたのだろう、父とは似てるようで違うところを。
「おい!、ぼーっとしてるが大丈夫か?」
「ウーロンさん、ですっけ大丈夫ですよ。…仕事は私ちゃんとこなしますから」叔父でありかたきである孫悟空…カカロットにできてきたことなのだ、復讐を誓い戦う自分にとってやって見せなくてはならないことだ。
「私、これでも一流の戦士なので」そう、父と母の子として生きてきた。一流の戦士であったラディッツの娘、それが自分のプライドのひとつなのだ。彼の子として、やってみせなくては。
あわよくばその現場で父の手がかりを掴めたらいいと思うがそれは望み薄だろう。
「(とにかく今回はやることだ)では行きましょうか、例の現場へと」
