手合わせ

最低限でな、とはなす。
「つまるところ、この都市がどうなろうと俺には関係ない…歴史だけを守ればいいからな。」
「…っ、つまりコントン都に何が起きようと」彼は守る気がないのだ、あくまで歴史だけでだとトランクスは考えつく。
「やはり賢いやつとの話は早くて楽しいなぁ、そうだ。そういうことだ。」
「あくまで俺は、皇嵐のやつの歴史をまもればいいだけだ…俺が守りたいと思うものをな。」なぜだ、先程までのカリグラより今この場にいるものは弱いはずなのに現在のカリグラの言葉にトランクスは少しだけ冷や汗をたらす。
より気を感じれるようになったからか、はては今この場にいる彼が皇帝としてよりサイヤ人として話してるように聞こえるからか。
ちらり、とナエの方を見ると無理だとアイコンタクトをしてきてた。
「(こうなったカリグラ様は止められませんよ)」
「…責任者であるオレの実力が相応しくなければ滅ぼす、ということですよね。分かりました、オレでよければ手合わせしましょう…カリグラさん!。」
「ははは!、やはり話が早い。良かろう、安心しろ…殺しはせん…あくまでお前の器を見るだけだ。」転送装置を使いトランクスは精神と時の部屋へと運んでもらった。
「ナエさん…あなた、やはりいますよね。」カリグラとだけのつもりが、好奇心の塊のナエもついてきていた。
「ご安心を、僕は手出しません。観客です、観客。」あからさまに手を振り、ナエはいつの間にか持ってきているポップコーンやドリンクをだす。
「映画でも見るつもりですか!?」
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